金継ぎのパテの作り方と素材選びで失敗しないコツとおすすめ6選

観光体験に使えるお得なクーポン!

一目ぼれする人続出のつばき柄の御朱印帳!帯ゴム付きで持ち運びも便利

\ポイント最大11倍!/
楽天市場

大切にしていた器を割ってしまった時、自分で直せる「金継ぎ」に挑戦したいと思う方は多いでしょう。本記事では、初心者でも扱いやすい金継ぎ パテ 作り方のコツや、代用パテの選び方を解説します。素材選びから補修のテクニックまで、理想の仕上がりを実現するための情報を網羅しました。

目次

金継ぎのパテの作り方と素材選びのポイント

充填性の高いパテを重視

金継ぎにおいてパテが果たす最も重要な役割は、欠けた部分やヒビを埋める「充填」にあります。特に大きな欠けを修復する場合、パテが隙間なく奥まで入り込み、土台として機能する必要があります。密度が高く、押し込んだ際にしっかりと形を維持できる素材を選ぶことが、修復の成否を分けるポイントです。

市販されているパテの中には、柔らかすぎて形が崩れてしまうものや、逆に硬すぎて細部に行き渡らないものがあります。初心者の場合は、粘土のように指で成形できるタイプが扱いやすいでしょう。特にエポキシ樹脂を主成分としたパテは、硬化後の強度が非常に高く、土台作りには最適といえます。

また、充填性が低いと硬化後に小さな気泡や空洞ができてしまうことがあります。これが原因で、後から塗る漆や金粉が剥がれ落ちてしまうケースも少なくありません。最初から「高密度」や「隙間用」と記載されている製品を選ぶことで、後の工程がスムーズに進み、失敗のリスクを大幅に軽減することができます。

作業を開始する前には、欠けた部分の大きさを測り、その隙間を埋めるのに十分な粘りがあるかを確認してください。適切な充填性を持つパテを選べば、元の形に近い状態まで精密に復元することが可能になります。まずは扱いやすさと密度に注目して、自分に合ったパテを探してみることから始めましょう。

切削性の良い素材を選ぶ

パテで形を作った後には、表面を平滑に整える「研磨」の工程が必ず発生します。ここで重要になるのが、硬化後の「切削性」です。切削性が良いパテは、ヤスリやカッターで削った際に余計な力が必要なく、表面を鏡面のように滑らかに仕上げることができます。これは、最終的な見た目の美しさに直結する要素です。

硬すぎて石のようにカチカチになるパテは、形を整えるのに多大な労力を要します。逆に、柔らかすぎて削るとボロボロと崩れてしまう素材も、精密な作業には向きません。適度な硬度を持ちながらも、サクサクと削れるタイプを選ぶことが理想的です。特に模型用や造形用として販売されているパテは、この切削性に優れているものが多い傾向にあります。

研磨のしやすさは、金粉を撒く際の仕上がりにも影響します。パテの表面に凸凹が残っていると、金粉を乗せた時にムラが目立ってしまい、素人っぽい印象を与えてしまいます。プロのような美しい仕上がりを目指すのであれば、研磨した際に粉が細かく、表面がしっとりと整う素材を厳選することが大切です。

また、切削性が高いと修正作業も容易になります。万が一、形を盛りすぎてしまった場合でも、後から微調整が効くからです。金継ぎは繊細な美意識が問われる作業ですので、自分の思い通りに削り込める素材を手に取ることで、作業自体の楽しさも格段に向上するでしょう。道具との相性も考えながら選んでみてください。

安全性の高い成分を確認

金継ぎを施す器の多くは、日常的に食事で使用する茶碗や皿です。そのため、パテに含まれる成分の安全性については、細心の注意を払う必要があります。一般的に市販されている建築用や工業用のエポキシパテには、人体に有害な物質が含まれている場合があるため、使用前に必ず成分表示や用途を確認してください。

特に「食品衛生法」に適合しているかどうかは、一つの大きな判断基準になります。完全に硬化した後は化学的に安定し、毒性が低くなる製品もありますが、それでも口に触れる部分への使用は慎重になるべきです。装飾品としての鑑賞用器であれば問題ありませんが、実用する器の場合は、その上に必ず漆を塗り重ねてコーティングすることが基本となります。

また、パテを練る際の肌への刺激についても考慮が必要です。成分によっては皮膚炎を引き起こす可能性があるため、作業中はゴム手袋を着用するなどの対策が推奨されます。自身の健康を守ることも、長く趣味として金継ぎを続けるためには欠かせない要素です。安全性が確保されている素材を選ぶことは、使う人への思いやりにもつながります。

最近では、環境や人体に配慮した水性パテや、自然由来の素材をベースにしたものも増えています。どのような成分が使われているのかを理解し、用途に合わせて使い分ける知識を持ちましょう。安心・安全な素材を選ぶことで、修復した器を再び食卓へ並べる際の喜びも、より一層深いものになるはずです。

硬化時間の適正さで選ぶ

パテの「硬化時間」は、作業効率だけでなく仕上がりの質にも大きく関わります。金継ぎの作業工程において、形を整えることができる時間(可使時間)と、完全に固まるまでの時間のバランスが自分に合っているかを確認しましょう。初心者の場合は、少し余裕を持って作業ができる「遅硬化タイプ」がおすすめです。

速乾性や速硬化を謳う製品は、わずか数分で固まり始めるものもあります。これは手早い作業が必要なプロには重宝されますが、慣れていないと形を整える前に固まってしまい、失敗の原因となります。逆に、硬化に丸一日かかるようなタイプは、形を維持したまま固定しておくのが難しく、作業がなかなか進まないというストレスが生じることもあります。

理想的なのは、15分から30分程度で硬化が始まり、数時間で実用強度に達するタイプです。この程度の時間があれば、細かい欠けの凹凸を調整したり、はみ出した部分を拭き取ったりする余裕が生まれます。また、季節や気温によって硬化スピードは変動するため、環境に合わせて硬化時間を調整できる製品を選ぶのも賢い選択です。

一度に大量のパテを練ってしまうと、使い切る前に固まって無駄にしてしまうこともあります。自分の作業スピードを考慮し、少しずつ練って使うか、あるいは硬化時間に余裕のある素材を選ぶことで、落ち着いて丁寧に作業を進めることができます。時間のコントロールは、美しい金継ぎを実現するための隠れた鍵なのです。

映画「国宝」の原作の文庫本は2冊で構成されています!まずは上から読み始めよう

著:吉田 修一
¥765 (2026/02/03 19:38時点 | Amazon調べ)
\ポイント最大11倍!/
楽天市場

映画「国宝」の原作の「下」はこちら。

朝日新聞出版
¥880 (2026/02/03 19:38時点 | Amazon調べ)
\ポイント最大11倍!/
楽天市場

金継ぎに最適な補修用パテのおすすめ6選

【セメダイン】エポキシパテ 金属用 60g

金属のような圧倒的な硬度で硬化するのが特徴のパテです。欠けた器の強固な土台作りに最適で、特に重量感のある陶器の補修に向いています。

項目内容
商品名【セメダイン】エポキシパテ 金属用 60g
価格帯約800円〜1,100円
特徴硬化後の硬度が非常に高く、耐久性に優れる
公式サイト公式サイトはこちら

【タミヤ】エポキシ造形パテ 速硬化タイプ

模型メーカーならではの切削性の良さが魅力です。きめ細やかな質感で、繊細な欠けを修復した後のヤスリがけが非常にスムーズに行えます。

項目内容
商品名【タミヤ】エポキシ造形パテ 速硬化タイプ
価格帯約500円〜700円
特徴造形しやすく、硬化後の表面が滑らかに仕上がる
公式サイト公式サイトはこちら

コニシ ボンド エポクリヤー|透明な仕上がり

硬化後も透明度を維持するため、ガラス製品や色鮮やかな器の金継ぎに適しています。パテの色が目立たないため、薄く仕上げたい時に重宝します。

項目内容
商品名コニシ ボンド エポクリヤー
価格帯約600円〜900円
特徴透明度が高く、目立ちにくい補修が可能
公式サイト公式サイトはこちら

【WAVE】軽量エポキシパテ 高密度タイプ

非常に軽量でありながら密度が高く、形が作りやすいパテです。肉痩せがほとんどなく、盛り付けた時の形をそのまま維持できる安定感があります。

項目内容
商品名【WAVE】軽量エポキシパテ 高密度タイプ
価格帯約1,000円〜1,300円
特徴高密度で垂れにくく、精密な造形に適している
公式サイト公式サイトはこちら

セメダイン 木工パテA|木製器の補修に

木製のお椀や盆の金継ぎを検討しているなら、この木工専用パテが選択肢に入ります。乾燥後の収縮が少なく、木の質感に馴染みやすいのが特徴です。

項目内容
商品名セメダイン 木工パテA
価格帯約400円〜600円
特徴木材への密着性が高く、水性で扱いやすい
公式サイト公式サイトはこちら

【ゴリラ】強力補修エポキシパテ 56g

あらゆる素材に強力に接着する、タフな万能パテです。水の中でも硬化するほどの耐水性を誇り、実用的な器の補修に力強い味方となります。

項目内容
商品名【ゴリラ】強力補修エポキシパテ 56g
価格帯約1,200円〜1,500円
特徴接着力が極めて強く、耐水・耐熱性に優れる
公式サイト公式サイトはこちら
楽天トラベル観光体験の限定クーポン

\ 国内・海外のテーマパークや美術館・博物館チケットに使える!/

数量限定クーポンで旅行先で素敵な体験を!

金継ぎ用パテを比較する際の具体的な基準

乾燥後の肉痩せの有無

パテを選ぶ際に最も注意したいのが「肉痩せ」という現象です。これは、パテが乾燥・硬化する過程で水分や溶剤が抜け、体積がわずかに減少することを指します。肉痩せが激しいパテを使用すると、せっかく平らに盛り付けたはずの箇所が凹んでしまい、二度手間、三度手間の盛り付け作業が必要になってしまいます。

金継ぎにおいて、段差のない滑らかな仕上がりは品質の証です。そのため、可能な限り「無収縮」や「肉痩せなし」と謳っている製品を選ぶべきです。特にエポキシパテは化学反応で固まるため、水性パテなどに比べて肉痩せが非常に少ないという利点があります。これにより、一度の施工で理想の形をキープしやすくなります。

もし肉痩せが起きやすい素材を使う場合は、あらかじめ完成形よりも少し多めに盛り付ける「厚盛り」のテクニックが必要です。しかし、これには経験が必要なため、初心者は最初から形状安定性の高い素材を選ぶのが賢明です。製品のパッケージや口コミを確認し、乾燥後の変化が少ないものを選びましょう。

肉痩せを抑えることで、後の研磨作業の時間も短縮され、結果として全体の作業効率が向上します。器の欠けを埋めた時の「あの形」が、翌朝になってもそのまま維持されている。そんな信頼できる素材を選ぶことが、ストレスのない金継ぎ体験へとつながるのです。

塗装や金粉の乗り具合

金継ぎの醍醐味は、修復した跡に漆を塗り、金粉を撒いて「景色」を作ることです。この最終工程を左右するのが、パテ表面への塗装の乗り具合です。パテの材質によっては、漆や塗料を弾いてしまったり、金粉が定着しにくかったりするものがあるため、事前の相性チェックが欠かせません。

表面が油っぽかったり、特殊なコーティングがなされていたりするパテは避けましょう。塗装性が高いパテは、塗料がしっかりと食いつき、時間が経っても剥がれにくいという特徴があります。模型用パテなどは、その後に塗装されることを前提に開発されているため、金継ぎの工程とも非常に相性が良いものが多いです。

また、パテそのものの色も重要な要素になります。金粉を撒く場合、下地が黒や弁柄色だと発色が良くなりますが、パテの色が明るすぎると、漆を塗った際に透けて見えてしまうことがあります。自分の理想とする仕上がりの色味に合わせて、パテの色(白、グレー、木色など)を選択することも、プロのような仕上がりに近づくコツです。

もし塗装が乗りにくいと感じる場合は、ヤスリで表面に微細な傷をつける「足付け」という作業を行うことで、密着力を高めることができます。しかし、最初から塗装フレンドリーな素材を選んでおけば、その手間を最小限に抑えられます。最終的な「美」を想像しながら、パテの表面特性にもこだわってみてください。

耐水性能と耐熱温度

修復した器を実際に使用するのであれば、耐水性と耐熱性は無視できない基準です。金継ぎされた器は、洗ったり温かい飲み物を入れたりといった日常のシーンにさらされます。水に弱いパテを選んでしまうと、使用しているうちに剥離したり、強度が低下して再び割れてしまったりする恐れがあります。

特に、食洗機や電子レンジの使用を想定している場合は注意が必要です。一般的なエポキシパテは、ある程度の耐熱性は備えていますが、100度を超える高熱や長時間の浸水には耐えられないものも多いです。パッケージに記載されている耐熱温度を必ず確認し、自分のライフスタイルに合ったスペックの製品を選びましょう。

耐水性に優れたパテは、硬化後の組織が緻密で、水分の侵入を許しません。これにより、器の内部にカビが発生するのを防ぎ、衛生的に保つことにも貢献します。長く使い続けたい大切な器だからこそ、目に見えない部分のタフさにも注目してほしいのです。特に、毎日使う飯椀や汁椀を直す際には、このスペックが重要になります。

ただし、どんなに高性能なパテでも、急激な温度変化(ヒートショック)には弱い場合があります。修復した器を扱う際は、パテの性能を過信しすぎず、手洗いを中心に優しくケアすることを心がけてください。丈夫なパテを土台に据えることで、器の寿命を確実に延ばし、新しい思い出を刻んでいくことができるでしょう。

施工箇所の広さと必要量

パテを選ぶ際、意外と見落としがちなのが「量」の問題です。金継ぎは小さな欠けを直すことが多いですが、時には大きな皿が真っ二つに割れたり、複数の箇所を同時に修復したりすることもあります。施工箇所の広さに応じて、必要なパテの量をあらかじめ見積もっておくことが、スムーズな作業の秘訣です。

大容量のパテはコストパフォーマンスに優れますが、一度開封すると劣化が始まるため、少量の修復には向きません。逆に、小容量の使い切りタイプは常に新鮮な状態で使えますが、大きな修復では足りなくなってしまうリスクがあります。自分の手元にある器のダメージ具合を見て、適切なサイズ感の製品を選びましょう。

また、パテの形状(チューブ、スティック、粘土状など)によっても、広範囲への塗りやすさが異なります。広範囲を埋める場合は、伸びが良いタイプや、手で大きく形を作れる粘土状が便利です。一方で、針の先ほどの小さな穴を埋めるような作業には、ペースト状のパテをヘラで押し込む方が精度を高められます。

余ったパテの使い道も考えておくと良いでしょう。もし頻繁に金継ぎを行うのであれば、汎用性の高い中容量タイプを常備しておくと便利です。逆に、今回一度きりの修復であれば、無駄にならないミニマムなセットを選ぶのがスマートです。今の自分に本当に必要な分量を見極めることが、賢い買い物と成功への第一歩となります。

小学校の教科書にも載っている人気狂言も掲載されているのでとってもわかりやすい!
能や狂言を観る前にも観たあとにもおすすめの一冊です。

イラスト:スペースオフィス, 編集:マンガでわかる能・狂言編集部, 監修:小田 幸子
¥1,584 (2026/02/03 12:41時点 | Amazon調べ)
\ポイント最大11倍!/
楽天市場

金継ぎパテの正しい作り方と使用時の注意点

練り合わせる際の均一性

2液混合タイプのエポキシパテを使用する場合、最も失敗しやすいのが「練り不足」です。主剤と硬化剤が完全に、そして均一に混ざり合っていないと、一部だけが柔らかいまま残ったり、本来の強度が発揮されなかったりします。色ムラがなくなるまで、指先やヘラを使って徹底的に練り合わせることが基本中の基本です。

練り合わせる際は、ただ混ぜるだけでなく、パテを折り畳んだり、押し潰したりするようにして、成分を化学反応させるイメージで行ってください。色が異なる2つのパテが混ざるタイプなら、色の境目が完全に消え、一つの均一な色になるまでが目安です。この地道な作業が、強固な結合を作るための絶対条件となります。

また、練りすぎると手の熱で硬化が早まってしまうこともあります。手早く、かつ正確に混ぜ合わせるコツは、指の腹を上手に使うことです。この時、指を少し湿らせておくとパテがくっつきにくくなり、作業がしやすくなります。均一に混ざったパテは、手触りが滑らかになり、扱いやすい粘りが出てきます。

均一な混ざり具合は、硬化後の削りやすさにも影響します。混ざり方が不十分だと、削っている最中に柔らかい部分がポロッと取れてしまい、修復箇所が台無しになることも。最初の手間を惜しまず、丁寧なミキシングを心がけることこそが、プロのような美しい仕上がりを手に入れるための最短ルートなのです。

補修箇所の脱脂処理

パテを盛り付ける前に、必ず行ってほしいのが「脱脂(だっし)」です。器の断面には、目に見えない油分や汚れ、あるいは洗剤の残りカスが付着しています。これらが残ったままパテを塗ると、パテが器の表面にうまく密着せず、時間が経ってからポロッと取れてしまう原因になります。接着面の清掃は、何よりも優先すべき工程です。

脱脂には、薬局などで手に入る消毒用アルコールや、市販のパーツクリーナー、除光液などが使えます。布や綿棒に液を含ませ、パテを塗る部分を丁寧に拭き取ってください。特に、長年使い込まれた器には、貫入(かんにゅう)と呼ばれる細かいヒビに油分が染み込んでいることが多いため、念入りな洗浄が必要です。

一度脱脂した後は、自分の指の脂がつかないように注意してください。できれば作業用の手袋を着用し、清潔な状態を保ったままパテを盛り付けるのが理想です。「パテを塗る直前の状態」をどれだけクリーンに保てるかが、金継ぎの寿命を決めると言っても過言ではありません。このひと手間が、数年、数十年と使い続けられる強固な修復を生みます。

また、古い接着剤の残骸がある場合は、カッターなどで綺麗に取り除いてから脱脂を行いましょう。断面を新鮮な状態に露出させることで、パテの食いつきが飛躍的に向上します。地味な作業ではありますが、この下準備の徹底こそが、後悔しない金継ぎを完成させるための土台となるのです。

硬化中の温度管理の徹底

パテの硬化は化学反応によって進むため、周囲の温度に大きく影響を受けます。一般的に、気温が高いと硬化は早まり、低いと遅くなります。特に冬場の寒い部屋で作業をすると、予定の時間を過ぎてもパテがベタついたままで固まらないというトラブルがよく起こります。適切な温度管理が、理想的な硬度を引き出すために必要です。

理想的な室温は20度〜25度程度です。冬場であれば暖房の効いた部屋で作業し、硬化中も急激に冷え込まない場所に置いておきましょう。逆に、夏場の高温下では、あっという間にパテが固まってしまうため、作業を迅速に進めるか、冷房を適切に使用して調整することが大切です。温度計を一つ用意しておくと、作業の目安になります。

もし、どうしても硬化が遅いと感じる場合は、ドライヤーなどで遠くから軽く温めるという手法もあります。ただし、急激に熱を加えすぎるとパテの中に気泡が発生したり、器そのものが熱で変質したりするリスクがあるため、あくまで「人肌程度」に優しく温めるのがコツです。焦りは禁物。自然な反応を見守る余裕を持ちましょう。

温度だけでなく、湿度にも注意が必要です。極端に湿度が高い環境では、パテの表面に水分が結露し、接着不良を起こす可能性があります。安定した環境でじっくりと待つことで、パテは本来のポテンシャルを最大限に発揮し、器と一体化してくれます。化学の力を味方につけるための環境づくりを楽しみましょう。

保存時の密閉と保管場所

パテは一度開封すると、空気中の水分や酸素と反応して徐々に劣化していきます。「次に使う時」のために、正しい方法で保管しておくことが重要です。使い終わったパテは、まず口の部分を綺麗に拭き取り、空気が入り込まないようにしっかりとキャップを閉めましょう。これが、パテを長持ちさせるための鉄則です。

特に2液混合タイプの場合、主剤と硬化剤のキャップを入れ替えてしまうと、口の部分で反応が起きて固まってしまい、二度と開かなくなることがあります。色分けされているキャップなどは、必ず元の通りに戻す癖をつけてください。また、ラップで包んでからジップロック等の密閉容器に入れることで、劣化のスピードをさらに遅らせることができます。

保管場所は、直射日光が当たらない「冷暗所」が最適です。高温多湿な場所は、成分の変質を招くため避けましょう。冷蔵庫での保管を推奨する製品もありますが、その場合は食品と間違えないよう厳重に管理し、使用する際は室温に戻してから使う必要があります。適切な場所で眠らせておくことで、数ヶ月後でも快適に作業を再開できます。

いざ使おうとした時にパテがカチカチに固まっていたら、せっかくのやる気も削がれてしまいます。道具を大切に扱うことは、金継ぎという文化そのものを大切にすることにも通じます。修復が終わった後の数分間を、次の修復への準備時間として丁寧に過ごしてみてください。常に最高の状態のパテが、あなたの元で出番を待っているはずです。

理想の金継ぎパテで大切な器を修復しよう

金継ぎは単なる修理の技術ではなく、器が辿った傷跡さえも「美」として愛でる、日本ならではの心豊かな文化です。その最初の一歩となるパテ選びと作り方は、完成後の姿を左右する極めて重要なプロセスです。今回ご紹介した選び方の基準や、具体的なおすすめ商品を参考に、あなたの愛着ある器にぴったりの素材を見つけ出してください。

パテを練り、形を整え、滑らかに磨き上げる時間は、自分自身の心をも整えてくれる穏やかなひとときになるでしょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、扱いやすいパテを選び、丁寧な下準備を心がければ、初心者でも驚くほど美しく器を蘇らせることができます。失敗を恐れずに挑戦し、素材と対話しながら進める作業そのものを楽しんでみてください。

修復された器は、以前よりもいっそう力強く、独特の輝きを放つようになります。それは、あなたが注いだ愛情と時間が形になったものです。一つの器を長く、大切に使い続ける。そんな持続可能な暮らしのパートナーとして、金継ぎは最高の趣味となるはずです。本記事が、あなたの金継ぎライフをより豊かで素晴らしいものにする一助となれば幸いです。さあ、あなたも理想のパテを手に、大切な器に新しい命を吹き込んでみませんか。

能や狂言の鑑賞に軽々と足を運べるようになる!

著:葛西 聖司
¥861 (2026/02/04 22:38時点 | Amazon調べ)
\ポイント最大11倍!/
楽天市場
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

能の舞台に立つ演者の佇まいに魅せられて、伝統芸能という世界に深く惹かれてきました。
日本の能や狂言、歌舞伎、そしてアジアや欧州の伝統演劇にも心を寄せ、舞台を巡る旅を続けています。
そんな舞台芸術の魅力を、一緒に見つけていただけたら嬉しいです。

目次